ひと交差点:岩手県でボランティアに携わった苫小牧市の歯科医師、高橋さん /北海道
◇被災者の話を聴き治療
東日本大震災で被災した岩手県山田町でボランティアに携わった苫小牧市の歯科医師、高橋康則さん(60)は「大変さをひしひしと感じた。息の長い支援が必要」と話す。
大型キャンピングカーに苫小牧歯科医師会所有の診療ユニットとレントゲン1台を積み、市の人権擁護委員を務める妻裕美さん(56)とフェリーで秋田港を経由し5月上旬に同町へ。大津波で高さ8メートル、厚さ1メートルの堤防が倒された町の光景に「言葉がなかった」。
盛岡歯科医師会、岩手大学歯学部のメンバーと避難所を訪ね、2日間、高齢者の入れ歯の修理、調整を担当。「妻と一緒に皆さんの話を聴くのが治療にも増して大事な仕事だった」。祖母を背負って津波から逃れた青年、高齢者を気遣う避難所の女性たち。車の中の臨時診療所で、人々が胸の内を語った。
所属する苫小牧北ロータリークラブは提携先の宮城県石巻市の支援に取り組む。山田町での活動もその一環。「機会があれば再訪も」という。【斎藤誠】
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