国民の2人に1人がかかっているといわれる顎(がく)関節症。20、30代に多く、日本テレビの宮崎宣子(のぶこ)アナウンサー(29)もこの病気治療のため、休養に追い込まれた。最近は子供の患者も増えているという。こうした中、新たな治療法の取り組みも始まっている。(平尾隆夫)
◆食生活の変化
岡山大大学院の松香芳三准教授(顎口腔(こうくう)制御学)が大学院生時代の平成4年、岡山市内の成人男女4000人(回答数700人)を対象に行ったアンケートで、全体の46%が顎関節症の症状を感じたことがあると回答した。NPO法人「日本顎咬合(こうごう)学会」が14年に実施した受診者調査などからは、患者は10代半ばから増え始め、20、30代が最も多く、男女比では1対3と女性が多いことが分かった。
発症の原因が他の病気であることも多く、「まず専門医の診断を受け、症状の原因を見つけることが大切」と日本顎関節学会の覚道(かくどう)健治理事長(大阪歯科大付属病院長)は話す。
近年、子供が症状を訴えるケースが目立つ。学校で歯の検診に、あごの項目が加わり、症状が顕在化したためとみられる。柔らかい食べ物を好む食生活の変化で、かむ力や回数が減ったことが一因との指摘もある。
耳の前あたりにある顎関節は側頭部の骨のくぼみに下あごの先端の骨が入り込む構造で、適度の空間と関節円板というクッションで骨同士の摩擦を和らげている。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20090624-00000105-san-soci
